私が心を病むまで≪その3≫
2000年12月16日内科の医師の勧めにしたがって、私はすぐに近所の眼科と耳鼻科を訪れた。
眼科ではメガネの度は合っているし、めまいの原因となるものは見つからないと言う診断だった。
次に耳鼻科、この病院はひどかった。
病院の副院長だと言う女医は、私の話を聞いたあと、
「めまいの原因は内耳と外耳の内圧の不均衡にあることが多い」と言い、しばらく治療を続ける事を勧めた。
その治療とはこうだ、
まず鼻と耳を診てもらった後、鼻に水を通して中をきれいに洗う。
次は「ネブライザー」と言う鼻の加湿器のような器械の蒸気を吸う。
その次は鼻の奥に管を入れ、耳管から内耳に空気を通す。(これは拷問だった)そして最後は喉の奥に薬を塗る。
この一連の、流れ作業のような治療を、ここに来た患者は全員等しくされるのだった。
中耳炎でも、鼻詰まりでも、風邪でもである。
疑問を抱きつつも何度か通ったが、やはり不安に思った私は、とうとう我が町で一番大きな「市民病院」を受診する決心をした。
私の住む町では、まともな総合病院といえばこの「市民病院」しかないのが現状で、必然的にいつでもひどい混雑ぶりである。
それ故に私は受診することをためらっていたのだが、ここへ来ては藁をもすがる思いだった。
ただ、ただ「めまい」をどうにかして欲しかった。
私はどの科を受診したらよいか解らない人の為の相談窓口に行き、症状を説明し、そこで「神経内科」の受診を勧められた。
受付を済ませてから2時間近く待った後、やっと私は名前を呼ばれ診察室に入った。
まだ若い医師は、私の話を一通り聞いたあと、
すぐに「尿と血液の検査」をする事と、予約が必要なMRI検査を受ける事を勧め、すべてはその結果を見てからと言う話をした。
私は日を改めてのMRI検査を受け、数日後検査結果を聞きに再度病院を訪れた。
その日は主人にも同行してもらった、一人で結果を聞くのはさすがに怖かった。
そして結果はと言うと、
「異常なし」。
脳にも血液にも異常は認められなかった。
異常がない以上神経内科での治療は必要なく、引き続き耳鼻科での治療を続けるように勧められ、私はほっとしたと同時に、またあの耳鼻科の拷問を受けるのかと思うと憂鬱になった。
嫌でも治る為には仕方がないと思い、また耳鼻科へと足を運んだが、一向にめまいは止まらず、同じ治療を受けている人の噂話でも、「1年以上通っても良くならない」など、あまり良い話は聞こえてこなかったので、思いきって「混んでいる事で評判」の近所の耳鼻科に転院する事にした。
これが俗に言う「ドクターショッピング」なのだろうか
その時点で発作から2ヶ月が経とうとしていた。
1998年の冬の事。
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また暗くしちゃいましたかぁ?
こんな日記でも読んでくださって感謝!です。
ぱぱげーのさん、奥原水穂さん、お気に入りに入れて頂いて嬉しいです。
眼科ではメガネの度は合っているし、めまいの原因となるものは見つからないと言う診断だった。
次に耳鼻科、この病院はひどかった。
病院の副院長だと言う女医は、私の話を聞いたあと、
「めまいの原因は内耳と外耳の内圧の不均衡にあることが多い」と言い、しばらく治療を続ける事を勧めた。
その治療とはこうだ、
まず鼻と耳を診てもらった後、鼻に水を通して中をきれいに洗う。
次は「ネブライザー」と言う鼻の加湿器のような器械の蒸気を吸う。
その次は鼻の奥に管を入れ、耳管から内耳に空気を通す。(これは拷問だった)そして最後は喉の奥に薬を塗る。
この一連の、流れ作業のような治療を、ここに来た患者は全員等しくされるのだった。
中耳炎でも、鼻詰まりでも、風邪でもである。
疑問を抱きつつも何度か通ったが、やはり不安に思った私は、とうとう我が町で一番大きな「市民病院」を受診する決心をした。
私の住む町では、まともな総合病院といえばこの「市民病院」しかないのが現状で、必然的にいつでもひどい混雑ぶりである。
それ故に私は受診することをためらっていたのだが、ここへ来ては藁をもすがる思いだった。
ただ、ただ「めまい」をどうにかして欲しかった。
私はどの科を受診したらよいか解らない人の為の相談窓口に行き、症状を説明し、そこで「神経内科」の受診を勧められた。
受付を済ませてから2時間近く待った後、やっと私は名前を呼ばれ診察室に入った。
まだ若い医師は、私の話を一通り聞いたあと、
すぐに「尿と血液の検査」をする事と、予約が必要なMRI検査を受ける事を勧め、すべてはその結果を見てからと言う話をした。
私は日を改めてのMRI検査を受け、数日後検査結果を聞きに再度病院を訪れた。
その日は主人にも同行してもらった、一人で結果を聞くのはさすがに怖かった。
そして結果はと言うと、
「異常なし」。
脳にも血液にも異常は認められなかった。
異常がない以上神経内科での治療は必要なく、引き続き耳鼻科での治療を続けるように勧められ、私はほっとしたと同時に、またあの耳鼻科の拷問を受けるのかと思うと憂鬱になった。
嫌でも治る為には仕方がないと思い、また耳鼻科へと足を運んだが、一向にめまいは止まらず、同じ治療を受けている人の噂話でも、「1年以上通っても良くならない」など、あまり良い話は聞こえてこなかったので、思いきって「混んでいる事で評判」の近所の耳鼻科に転院する事にした。
これが俗に言う「ドクターショッピング」なのだろうか
その時点で発作から2ヶ月が経とうとしていた。
1998年の冬の事。
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また暗くしちゃいましたかぁ?
こんな日記でも読んでくださって感謝!です。
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