父の事2

2001年2月21日
母が亡くなる前から父も肝臓を壊し、病院に通っていましたが、その後新しい仕事についた頃から、時折酒量を過し肝機能検査の数値を上げ、入院をするようになりました。

退院する時は「もう決して飲まない」と誓うのですが、一週間もたたないうちに自分に都合のいい理由を見つけては飲みだすのです

私にはどうしてそこまでお酒を飲むのか理解できませんでしたから、そのたびに父を責め、酒量を減らすように説得をしてきました。

周りの話を聞くと父は若い頃から辛い事、淋しい事、困難な事にぶつかるたびにお酒に逃げていたようです。

そんな父が情けなくて、苛立った私は家を出ました。

家に残ったのは父と祖母の2人です。

祖母は父を止めることが出来ない人でしたから、酒量はますます増え、お酒の席でのトラブルも目に付くようになりました。

私が家を出て3年、結婚をして大阪に移り住んだ直後祖母はこの世を去ります。

今度こそ本当に一人、誰も止める人間はいません。

一人になった淋しさもあいまって、朝、昼、夜、時間に関係なく飲む日々が始まりました。

もちろん一人になった父を放って置くはずもなく、私達姉妹は何かある度に父の元を訪れ、父に話をし、酒量を減らすように説得もしますが、その場逃れの返事をしてはまた同じ事のくり返しです。

何度ももう飲まないとの約束を信じ、裏切られつづけた私たちにはもう父を信じる事は出来なくなっており、段々父の元から足は遠のいていきます。

ある晩、したたか酔ったまま用を足しに立ち上がった父は転倒し、肋骨を折り入院をしたときから事態は悪化します。

骨折自体は大した事はなかったので、テープで固定してもらい翌日に退院をしたのですが、夕飯を運びに行った姉の前で父は痙攣を起こし、身動きできなくなったのです。

姉は慌てて救急車を呼び、そのまま脳外科が専門の病院に運びこまれました。

意識はなく、姉も連絡を受けた私も覚悟をしたときでした。

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