嬉しくない知らせ

2001年3月27日
夕刻姉から電話がありました。

入院中の父の事でしたが、父の痴呆がかなり進んでいるとの事で、姉妹揃って頭を抱えています。

本当に入院させてよかったのだろうか・・・?
2人の胸中は共にこの疑問にたどり着いています。

電話の内容だけですべてを判断する事は出来ないかもしれませんが、父には孫(私にとっては甥)の事も判らなくなっている様なのです。

「会社が潰れそうなのでちょっと行ってみて来る」
「○○浜に行って来ようと思う、家が心配だから」

こんな電話もあったようです。

勿論会社はとうの昔に定年退職しているし、家ももう売ってしまって今は新しい持ち主が住んでいます。

看護婦さんに聞くと、父は一日に何度も紙袋に帰り支度をしては病院を出て行こうとしているそうです。
「どこに行くの?」と尋ねるとおとなしく病室に戻って行きはするそうですが、また同じ事を繰り返すらしいのです。

また何度も姉の家に電話をかけて欲しいと頼みに来るそうで、もう電話番号すらも父は覚えていないのです。

「どうして何度も電話してくるの?」
と面会に行った姉が尋ねると、
「電話かけると胸がスーッとするんや」
と答えたそうです。

私の所にも電話をかけてきたいようなのですが、姉が私の病気の事を看護婦さんに話し、そっとして置いてやって欲しいと電話をかけて来ないようにお願いしてくれたそうなのです。

姉には頭が下がります。

こちらからかけてやって欲しいと姉は言います。
声が聞きたいのだろうと。

でも今はかける勇気がどうしても出ないのです。
姉からの電話を聞いただけでもこんなに体調が悪くなってしまう私が、父に電話をかけるともっと落ち込んでしまうんじゃないかと・・・。

自分勝手は判っていますが、やはり怖い・・・。

父は言ったそうです、大阪に居る妹に電話して欲しいと。

私は父親の中では妹なのでしょうか?
私の事も忘れちゃったのかな?

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索