今日は本当なら実家に居なければならない日だった。

父親がアルコール依存症専門病院から退院、そのまま実家の近くに出来たグループホームに入る日。

ずっと父親の今後を姉妹2人で案じ、行く先を探していたが、運良く姉の家からも近い老人ホームに今年グループホームが出来、そこに空きがあったのだ。

それからは介護認定を受ける書類を提出したり、医師の所見を聞きに行ったり、ホームの見学、そしてグループホームサイドの面接と、「駆け足でこぎつけた」と言った方が正直な話で、とにかく空きが埋まってしまう前にと急いで事を進めた。

もちろんすべては姉が一人で動いてくれたのだが、姉一人の意思で決められる事ではない為に、父親と私の意思も確認しながらそれらのことをこなして行ってくれた。

そして退院の許可とグループホーム側の受け入れ許可が下りたのが5月の下旬だったと思う。

姉と電話で喜びながらも、これからの忙しさを思うと少し気が重くもなった。

入所日に向けて「荷物の整理」「必要な物の買出し」。
退院日の「迎えの手配」、「看護士さんへの御礼」、「入院費用の精算とその費用の準備」。
もう一つ「近所の人への挨拶」と言う仕事もあったし、一つ一つそれも姉と電話で相談しながら2人で役割分担と時間を決めて6月2日を待った。

と・こ・ろ・が、
早朝、娘が突然の発熱。
38度9分。

こういう日に限って子供とは体調を崩すものなんだなぁ・・・。

熱のある子を連れて行く訳にもいかず、さりとて姉一人で退院から入所までの大仕事は不可能。

結果、旦那さんに行ってもらう事になった。

ただ退院する父親の迎えに我が夫が一人で行くのは不安がある。
父親が我が夫の事をまだ覚えているだろうか?と言う問題。

それで急遽姉が早く仕事を切り上げて2人で一緒に行くことに。

無事退院した父はその日の午後に、新しい、そして終の棲家になるかもしれないホームへと引っ越していった。

新しいホームでの生活に慣れてくれるだろうか?と言う心配も、初日から「カラオケ大会」に楽しそうに参加していたとの話しを聞き、杞憂に終わってくれるかもと言う希望も見えてきた。

ただそれで私の罪悪感が消えることはないが・・・。


大騒ぎの元となった娘の熱は相変わらず引いていない。
でもビデオを見たりして機嫌良くしているし、買物の間お留守番もしてくれた。
朝のうちに旦那さんが小児科に連れて行ってくれたし、そんなに酷くはならずに済むだろう。

娘にはおじいちゃんは新しいお家に引っ越したと、古いお家は片付けて何もなくし、新しい人に住んで貰うのだと話した。

新しいお家は遊びに行けるけどお泊まりできないし、一緒におもちゃを買いに行ったりは出来ないんだよとも言った。

さみしいね・・・。

娘が言ったこの言葉が、私の胸の中を表す
一番ふさわしい言葉だとその時気付いた。

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