雨・・・・。

2001年11月3日
人生なんてこんな物さ・・・・ふっ。

朝起きた時から雨はもうぽつりぽつりと降り始めていた。
先週の日曜日とほぼ同じすべり出し。

夕べの天気予報では降水確率は確か20/40だったはずなのに。
なんでやねん・・・。(泣)

せっかくのチャンスだったというのに、これこそ人生に一度あるかないかのラッキーチャンスだったのに。(そな大層な)
く、く、くやし〜〜〜〜〜〜〜いの100乗である。


前回雨が降らなかったにもかかわらず運動会を中止してしまった事に対する責任を感じてか、雨が本降りになった8時を過ぎても園からは中止の電話は掛かってこない。

「今ごろ園長先生(兼、住職)“仏の力を見せたる!”とかゆうて、本堂にこもって拝んではるん違うかぁ」
などと旦那と冗談を言っていたのだが、やっぱり中止が確定しない事にはなんとも落ち着かない私。

友人にも様子を伺うべく電話をかけたが、やはり中止は確実だろうという話になった。

8時をだいぶまわってから「待ちきれん!」と園に電話をかけると、園長先生が電話に出られた。

「運動会中止ですよねー?」との問いに、
「今、中止の電話連絡を回したところです」とのお答え。

やっぱりね(涙)・・・。

しかし園長先生の電話、ここからが長かった。

「前回の事もあるし、ギリギリまで悩んでたんけどね、すべて私の責任です!」

てなこと言われてもねぇ、お天気まで園長先生が責任とれんでしょうがぁ。

しかし園長先生の話は止まらない。

「何度もお母さん方にはお弁当の準備をしてもらって申し訳ないです」
「来週はもしもの事も考えて体育館も借りておきます」

段々と受話器から聞こえてくる声に悲壮感が漂ってきたので、慰めのつもりで前述の「本堂で拝んではる・・・・」の冗談の話をしたら、

「もうやりました!さっきまで拝んでました!」

「でもね・・・・。」

あららー、もっと落ち込ませちゃったかなー?

仏も今日は力を貸してくれなかったってことですねぇ。

電話を切ってから思った。
園長先生って真面目でお茶目♪ふふ。


私はなぜか園長先生にとって話しやすい母親であるらしく、ときどきとっつかまっては延々話し相手をさせられたりしている。

10日ほど前も30分近く2人で話した。
別に怪しい関係じゃないのよ、公園の掃除中の先生にまたとっつかまっただけ。

色んな話しをしたあと、園長先生が空を見上げながらこう呟かれた。

「ミュウさん、僕ねぇ、もう夢なんかないんよ。みんな叶えてしもうたから」

反射的に私はこう答えてた。

「園長先生はきっとすぐに次の新しい夢を見つけはりますよ。」
「だって次から次へと新しい事やってみはるやないですか」

「そうかなー?」
「ええ、そうですよ!」

園長先生が笑った。

きっとこの人は死ぬまで何か新しい事、園児のためになる事を考え続ける人なんじゃないだろうかと私は思っている。
夢のない幼稚園なんてこの人には似合わない。

今年も10月1日、入園願書の受付日、この幼稚園に子供を入れたいと願う親御さんが深夜から門の前に列を作ったと聞いている。
夢のない幼稚園に通わせたいと思う親御さんがいるだろうか?

少なくとも私はこの園を選んで良かったと思っている。


さて来週の日曜日、今度は晴れてくれるかな?
私は罰があたりそうな位、神仏を大事にしていない不届き者だが、今回は
「仏様! 園長先生のためにも、子供達の為にも力を貸してやってください」と願わずにはいられない。

たとえ弁当の件でまた思い悩むに違いない自分を思ったにしても・・・・。


あ、でも園長先生、
運動会の開会式の挨拶はなるべく短めに、短めにお願いしますよ!
子供達、足がだるそうにしてますからね。(笑)

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