ずる休み

2002年3月14日
今朝、娘をいつもと同じ時間に起こした。

ま、大概寝起きの悪い子なので、今朝もすんなり起きて来なかったのは気にならなかったんだけど、軽く咳をしていたのが少し気にかかった。

我が家は朝は殆んどパン食。

娘は本当は朝はご飯が食べたいみたいなので、時々ご飯食にするのだけれど、今日は昨日の神戸屋で彼女の気に入ったパンを買ったので、それを食べ始めた。

食べ終わったら、トイレと歯磨き。
その後、幼稚園の制服に着替える。

制服は私がすべて着る物をあらかじめ炬燵の上に並べておき、それを彼女には時間が許す限り自分で着させるようにしている。

これがいつもの朝の生活パターン。

今日はそこでストップがかかった。

歯磨きが終わってもどうしても着替える気にならないようだ。

そのままの状態で放っておいてはバスの出発時間には間に合いそうもない。

私が手を出して着替えさせるか、それともバスをあきらめて幼稚園に自転車で送って行くか、どちらにし様かと迷っていると、娘の様子が少しおかしい事に気がついた。

わざと咳をして私にアピールしているかのように見えるのだ。

「咳が出るの?」と聞いてみた。
彼女はうんうんと大きくうなずき、もっと咳をしようとする。

はは〜〜〜ん!!!

娘を膝の上に乗せ、ぎゅっと抱きしめ「幼稚園行きたくないのね?」と尋ねると、今度は小さく頷いた。

「誰かいじめる子がいる?」
「昨日嫌な事があった?」
「誰も遊んでくれないの?」

色々尋ねるてみたが、たいして大きな理由は無さそうだ。

彼女には時々こういう事がある。
幼稚園行きたくない病。


私自身、幼稚園時代に、幼稚園に行くのが嫌で嫌で仕方がなかった記憶が強く残っている。

朝、幼稚園の門の前まで母親が送ってくれていたのだが、母親の姿が見えなくなるやいなや反対側の道からぐるりと、それも道草を食って時間を潰してから家に帰ってしまうという事が良くあった。

当然母親には叱られる。

しかし時間を潰してから帰っているため、再度送り出すには中途半端な時間だったのだろう、この戦法はなかなか有効だった。
結局ずる休み。

それくらい嫌いだった幼稚園。

ただただ母親が大好きで、側に居たかった。
それだけの理由。

今朝の娘にはそんな自分がダブって見えた。

「お母さんが良い〜」
この言葉も効いた。

で、ずる休み。(笑)

旦那に一応お伺いメールを入れたが、「一日くらいいいじゃないか」との返事。

そうだよね。
いいじゃないか。

まだ親離れの途中なんだ。
立ち止まる時もあるさ。

そんな風に考えを切り替えて、一日を楽しく過ごす事にした。

デパートの屋上遊園でゲームをして遊び、一緒に乗り物にも乗り、アイスクリームを一緒に頬張って食べた。
新しい靴も買ってやった。

帰りの電車では「楽しかったね」と何度もくり返して言っていた。
私も楽しかった。

その後娘は咳き込む事がなくなった。
もう演技をしなくても良いと判ったからだろう。

一生懸命はしんどい。
きっと娘もそうなんだ。
そう思って今日は甘やかせてしまったが、それが良いのか悪いのかは判らない。

ただ「明日は元気に行ってくれると良いな」そう祈るだけである。




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