ムスメノイナイヨル

2002年7月23日
我が家の一人娘バブは、23,24日と幼稚園年長組恒例行事の「お泊り保育」に出かけている。

一泊2日で奈良まで遊びに出かけているのだが、出かける前の数日はそりゃぁ大変なものだった。

初めて親元を離れ、友達と先生と一緒に寝泊りするのだから、心の中は不安で一杯であっただろうとは思う。

それは理解できる。

がっ!、だからと言って毎日「行きたくなーい」と「やっぱり行くぅー」を交互に言われてはこっちもたまらない。

聞かされるこちらもあきれてしまい、終いには「ほんなら好きにし!」と言ってしまって娘のめそめそ泣きが始まる。

これが数日間続いていたのだから、私のイライラは想像していただけるとは思う。

とうとう胃痛、腹痛で病院に駆け込むと、「神経性胃腸炎」「過労」との診断を頂いた。

ストレスが続くと「過労」になるんだよ、お嬢ちゃん!


兎にも角にも今朝8時、リュックサック一杯に詰めた荷物と、これまた頭を悩ませてくれた愛情弁当と共に娘は奈良に向けて元気に出発していった。

しかしここでもアクシデント。

今朝は私が集合場所である保育園まで送って行ったのだが、集まっていた子供達が幼稚園からのプリントに書いてあったはずのカラーキャップではなく、通園用の麦藁帽子を被っていたのだ。

わが娘はカラーキャップ。

WHY?

「昨日の夜に緊急電話連絡網で、通園用の帽子を被らせてくださいってお達しがあったのよ」と友達のお母さん。

「え゛ーーーーー!私のとこにはそんな連絡なかったわよーーー」
「あらおかしいわねー?」

「この野郎!誰かうちだけシカトしやがったな。おぼえてろよ!」とは思ったがとにかく今は帽子が先だ。

「そのままで良いですよ」と仰る先生の声を振り切り、「いえ、すぐ取って来ますので!」と言ってダッシュで自転車を飛ばし家に引き返した。

4階までの階段を駆け上がり、帽子を引っつかむと、またダッシュでバスまで引き返し先生に帽子を渡した。

この時の私の自転車スピードは、自己最高記録であったに違いない・・・。(めちゃ疲れた)

何とか間に合った帽子で娘は笑って出かけていった。

とりあえずみんなと同じ身なりで送り出してやれた事に、私自身もほっとした。

子供は「自分一人だけ違う」と言う事を酷く気にするものだし、何より思い出に残る事にけちをつけてやりたくはなかった。


しかーし!問題はまだ残っている。
我が家に電話連絡がなかったと言う事実。

何処で連絡が途絶えたのか、他のお母さん方への聞き取り調査の結果、我が家の一歩手前で連絡網が止まった事が判明。

我が家のあとにはまだ2軒ある。

急いでその家に電話をして、帽子の件を尋ねると一軒の家は事前に他のお母さんから聞いていて大丈夫だった事、もう一軒も朝みんなのいでたちを見てすぐに帽子を取りに戻られて間に合ったとの事でほっとした。


電話を掛けてくるべき筈のお母さんとは朝会っていた。

その時も電話連絡網について、「夜に電話が掛かってきたわよ〜」と呑気に話されていたので、これは気が付いていないなと察し、早速抗議の電話。

案の定、我が家に掛けるべき電話については気が付いておられなかった。

「ミュウさん急いで取りに戻ってらしたから、大変ねー、誰が連絡しなかったのかしらーと気の毒に思っていたのよー」ですと。

「あんたのせいだよ!」と言ってやりたかったが、相手はこれから先も付き合っていかねばならないお人。
ここは穏便に
「大事な連絡がこれからもあると思いますし、我が家の後にももう2軒連絡が行かない事になりますので、こちらにもきちんとお電話下さるようにお願いしますね」とだけ言って切った。

はっきり言って、めちゃむかついた!


この件でどっと疲れてしまい、今日は出掛けるつもりでいたのに「家で療養」になってしまった。

お陰で昼間は暇を持て余し、さして広くもない家なのに「ポツネン」と置き去りにされたような錯覚に陥った。

いつも家にいる子供がいないというのは、心に大きな穴がぽっかりとあいたようなものだ。

子供には母親が必要なように、母親である私にとっても娘は必要な人間で、お互いに依存しあって生きているって事に気付いた。

日ごろ「うざいなぁ」と思うこともよくあったけど、何時の間にか私の心を支える方に回っていた娘。

心配していた園からの電話もなく、きっと「お泊り会」をエンジョイしているのだろう。
今頃はもう夢の中かな?


そして母はと言えば・・・。
こうしてパソコンのキーを叩いてネムレナイヨルを過している。

子離れはまだまだ出来そうもない。

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